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引き渡し前にやることチェックリスト|契約後から入居後まで時期別に整理

制度は変わることがあります。手続きの前に公式情報もご確認ください。

売買契約を結んだあと、引き渡し(決済)の日までは、1〜2か月ほどしかないことがよくあります。その短い間に、ローン、保険、引越し、役所の手続きが重なります。この記事では、はじめて家を買う人に向けて、やることを「いつ・何を」の順にチェックリストにまとめました。

テーブルの上に置かれた住まいの鍵の束
写真:StockSnap(CC0・パブリックドメイン。イメージです)
この記事のポイント
  • 契約後すぐに住宅ローンの本審査を申し込む。ローン特約の期日に間に合わせるのが最優先。
  • 火災保険は「引き渡し日から補償が始まる」ように、1か月前までに申し込みの準備をする。
  • 住民票をいつ移すかは、登記や税の軽減に関係する。自分で決めずに司法書士と金融機関に確認する。
  • 2026年4月1日から、住所が変わったら2年以内に住所変更登記をすることが義務になった。

全体のスケジュール

中古物件(仲介)では、申し込みから引き渡しまで1〜2か月前後が多く、新築の完成済み物件も契約から1〜2か月程度が一般的です。ただし、これは実務上の目安で、物件や売主の事情によって変わります。まず決済日(引き渡し日)を確認し、そこから逆算して予定を立てましょう。全体の流れは購入の流れ(10ステップ)でも確認できます。

時期主にやること
契約後すぐローン本審査の申し込み、書類集め、火災保険と引越しの見積もり、今の住まいの解約予告の確認
1か月前金銭消費貸借契約(ローン契約)、火災保険の申し込み、引越し業者の決定、住民票を移す時期の相談
2週間前内覧会・現況確認、電気・ガス・水道・ネットの手続き、決済金額の確認と資金の移動
前日持ち物の最終確認、振込の段取りの確認
当日決済・鍵の受け取り、設備と書類の受け取り
入居後転入届、各種の住所変更、住所変更登記の確認、税金の手続き

※期間は目安です。内覧会の時期や金消契約の日は、売主・金融機関の都合で前後します。

引き渡し前後のやることの時期別の流れ。契約後すぐにローン本審査の申し込みと、火災保険・引越しの見積もり。1か月前にローン契約(金銭消費貸借契約)と火災保険の申し込み。2週間前に内覧会・現況確認と、決済金額の確認と資金の移動。前日に持ち物の最終確認。当日に決済・鍵の受け取り。引越しは決済が終わってから。入居後に転入届・各種の住所変更と住所変更登記の確認。 契約後すぐローン本審査の申し込み火災保険・引越しの見積もり 1か月前ローン契約(金銭消費貸借契約)火災保険の申し込み 2週間前内覧会・現況確認決済金額の確認と資金の移動 前日持ち物の最終確認 ★ 当日決済・鍵の受け取り引越しは決済が終わってから 入居後転入届・各種の住所変更住所変更登記の確認
契約後から入居後までの時期別の流れを、主なやることだけに絞って並べた図です。時期の間隔は目安で、実際の長さではありません。色の付いた点と★は、決済・鍵の受け取りの日です。詳しい内容は本文の各見出しを見てください。出典:本文の表「全体のスケジュール」

契約後すぐにやること

1か月前にやること

ローン契約(金銭消費貸借契約)

本審査が通ったら、金融機関と金銭消費貸借契約(金消契約)を結びます。日程は金融機関と相談して、決済日より前に行います。ここで金利タイプ、返済期間、融資が実行される日(=決済日)を確定させます。変動金利は、多くの金融機関で「融資が実行される日の金利」が使われます。返済額はローン返済シミュレーターで確かめておきましょう。

火災保険を申し込む

火災保険は、引き渡しの日から補償が始まるように申し込みます。鍵を受け取った瞬間から、その家のリスクは買主が負うからです。マンションなら「建物(専有部分)」と「家財」を分けて考え、水災をつけるかはハザードマップと住む階で判断します。地震保険は火災保険とセットでしか入れません。

引越し業者を決める

決済日が決まったら、引越し日を決めて業者を予約します。引越しは決済(鍵の受け取り)が終わってからにするのが基本です。決済が終わるまでは、家はまだ売主のものだからです。

住民票をいつ移すかを相談する

住民票を新しい住所に移すタイミングは、登記や税金の軽減に関係します。たとえば、登録免許税を軽くするための住宅用家屋証明書は、原則として新しい家に住んでいることが前提です。まだ住民票を移していない場合は、「入居する旨の申立書」などを出して申請する方法があり、世田谷区では入居までの期間は原則2週間以内と案内されています(2026年9月29日確認)。

また、登記を新しい住所で申請すれば、あとで住所変更登記をする必要がなくなります。一方で、金融機関によっては、ローン契約のときの住所について決まりがあることもあります。住民票を先に移すかどうかは、自分で決めずに、登記を担当する司法書士と金融機関の両方に確認してください。

2週間前にやること

内覧会・現況確認

新築は、完成後の内覧会で、キズ・汚れ・建具の動き・設備の不具合を確認し、補修を依頼します。中古は、売主と一緒に、約束した修理が終わっているか、エアコンや給湯器などの状態、残していく物がないかを付帯設備表と照らし合わせます。

引き渡しのあとで見つかった不具合は、「もとからの不具合」か「使ってできた傷」かで話がこじれやすくなります。気になる所はこの段階で伝えておきましょう。

ライフライン(電気・ガス・水道・ネット)

決済金額の確認と資金の準備

諸費用の全体像は購入諸費用の計算で確認できます。

前日に確認すること

決済当日の持ち物

当日は、金融機関などに売主・買主・不動産会社・司法書士が集まり、ローンの実行、残代金の支払い、鍵の受け渡しをします。同じ日に司法書士が法務局へ登記を申請します。持ち物は一般的な例です。必ず司法書士・金融機関・不動産会社から届く案内で確認してください。

持ち物主な用途
本人確認書類(運転免許証など)司法書士・金融機関の本人確認
実印登記の委任状など
印鑑登録証明書ローン利用時の抵当権設定など(有効期限に注意)
住民票登記用(司法書士の指示による)。2026年10月5日以降の登記では、国籍等の確認のため本籍の記載があるものを求められる場合がある
ローン口座の通帳・届出印(またはキャッシュカード)残代金や諸費用の振込
諸費用の資金(振込または現金)仲介手数料の残り、司法書士費用、精算金など
認印(念のため)受領書などへの押印

鍵を受け取ったら、鍵の本数、管理規約や設備の取扱説明書などの書類を受け取ったかも確認しましょう。中古マンションでは、管理組合への届け出(入居の届けなど)が必要かも管理会社に聞いておきます。

入居後にやること

まとめ

引き渡し前は、「ローン本審査」「火災保険」「引越し」の3つを早めに動かすのがコツです。とくにローン特約の期日と、火災保険の補償開始日(=決済日)は、ずれると困る日付です。住民票をいつ移すかは登記や税の軽減に関わるので、司法書士と金融機関に必ず確認しましょう。入居後は、住所変更登記が義務になったことも忘れずに。

この記事は一般的な手続きの流れをまとめたものです。必要な書類や手続きの順番は、物件・金融機関・自治体によって異なります。登記については司法書士、ローンについては金融機関、税金については税務署や都県税事務所に確認してください。

更新履歴(3件)

  • 図解を追加
  • 写真を追加
  • 一次情報で内容を確認し、スマート変更登記の申出、転出届・転居届、ローン審査・契約の日程の説明を修正。2026年10月5日からの国籍等の申出を追記

出典(10件)

  • 不動産ジャパン「不動産取引の流れ」https://www.fudousan.or.jp/kiso/buy/1_1.html
  • 不動産ジャパン「引渡しまでの注意点」https://www.fudousan.or.jp/kiso/buy/10_1.html
  • 法務省「住所等変更登記の義務化特設ページ」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00687.html
  • 法務省「スマート変更登記のご利用方法」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00688.html
  • 世田谷区「住宅用家屋証明発行について」https://www.city.setagaya.lg.jp/02034/3781.html
  • 千葉市「登録免許税の軽減を受けるための住宅用家屋証明書」https://www.city.chiba.jp/zaiseikyoku/zeimu/kazeikanri/juutakuyoukaokusyoumei.html
  • e-Gov法令検索「住民基本台帳法」https://laws.e-gov.go.jp/law/342AC0000000081
  • 国税庁 No.1211-1 住宅借入金等特別控除 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1211-1.htm
  • 法務省「検索用情報の申出について(職権による住所等変更登記関係)」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00678.html
  • 法務省「検索用情報の申出に関するQ&A」https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00700.html

最終確認日:2026年9月29日 / 関連:購入の流れ / 諸費用の計算 / マンションの火災保険