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注文住宅の費用・坪単価【関東7都県】埼玉・茨城をフラット35で比較

制度は変わることがあります。手続きの前に公式情報もご確認ください。

関東で注文住宅を建てたい人に向けて、都県ごとの建設費・土地代・坪単価の目安を、住宅金融支援機構の公的な調査データでまとめました。あわせて、お金の内訳、土地探しから完成までの流れ、見積もりを比べるときのコツも解説します。

この記事のポイント
  • 2025年度のフラット35利用者では、土地付注文住宅の建設費は関東の各都県とも平均3,700万〜4,000万円前後。都県の差は主に土地代で生まれています。
  • 建設費を坪数で割った坪単価(当サイトの計算)は、土地付注文住宅で約110万〜118万円/坪でした。
  • データはフラット35を使った人だけの平均です。見積もりは「何が含まれているか」をそろえて比べましょう。

使うデータと、その限界

この記事の数字は、住宅金融支援機構の「2025年度 フラット35利用者調査」(2026年7月公表)の集計表から取りました。2025年4月〜2026年3月に機構が承認したフラット35の申し込みデータを、都道府県別にまとめたものです。

調査では、注文住宅を次の2つに分けています。

データの限界:この数字はフラット35を利用した人だけの平均です。銀行の変動金利ローンを使った人や、現金で建てた人は入っていません。また、建設費は申し込み時点の「予定額」です。都県によっては件数が100〜400件台と少なく、少数の高額な家に平均が引っ張られることもあります。相場の「目安」として使い、実際の費用は必ず見積もりで確認してください。

関東7都県の費用(土地付注文住宅)

土地を買って建てる人のデータです。所要資金は「建設費+土地取得費」です。

都県件数建設費土地取得費所要資金住宅面積敷地面積坪単価(計算)
茨城県2923,692万円803万円4,495万円110.8㎡321.3㎡約110万円
栃木県2033,693万円934万円4,627万円109.5㎡309.4㎡約111万円
群馬県2183,801万円861万円4,662万円113.2㎡343.8㎡約111万円
埼玉県4303,798万円1,807万円5,605万円111.8㎡226.3㎡約112万円
千葉県4524,024万円1,674万円5,698万円113.2㎡238.6㎡約118万円
東京都3933,733万円4,269万円8,003万円104.8㎡124.3㎡約118万円
神奈川県3763,666万円2,831万円6,497万円106.8㎡160.8㎡約113万円
(参考)全国7,7333,738万円1,575万円5,313万円110.3㎡247.1㎡約112万円

※出典:住宅金融支援機構「2025年度 フラット35利用者調査」集計表(土地付注文住宅)第1表・第13表。金額は平均値で、1万円未満を四捨五入。坪単価は当サイトの計算(下の「坪単価の計算方法」参照)。2026年9月29日確認。

関東7都県の土地付注文住宅の費用(2025年度フラット35利用者、平均)。建設費と土地取得費、所要資金の順に、茨城県3,692万円・803万円・4,495万円、栃木県3,693万円・934万円・4,627万円、群馬県3,801万円・861万円・4,662万円、埼玉県3,798万円・1,807万円・5,605万円、千葉県4,024万円・1,674万円・5,698万円、東京都3,733万円・4,269万円・8,003万円、神奈川県3,666万円・2,831万円・6,497万円。 建設費 土地取得費 右端は所要資金 茨城県4,495万円 栃木県4,627万円 群馬県4,662万円 埼玉県5,605万円 千葉県5,698万円 東京都8,003万円 神奈川県6,497万円
土地付注文住宅の所要資金(建設費+土地取得費)を、0円からの長さに比例させて積み上げた棒グラフです。建設費はどの都県も3,700万〜4,000万円前後で、差は主に土地取得費に出ています。色の付いた部分は、土地取得費が最も大きい東京都の土地代です。フラット35利用者だけの平均で、東京都の棒の合計は表の所要資金に合わせています。出典:本文の表(住宅金融支援機構「2025年度 フラット35利用者調査」)

表を見ると、建物の費用(建設費)は、どの都県でも3,700万〜4,000万円前後で大きな差はありません。差が大きいのは土地代です。茨城・栃木・群馬の土地取得費は800万〜900万円台なのに対し、東京都は4,000万円を超えています。北関東では、敷地も東京の2倍以上の広さです。

関東7都県の費用(注文住宅=土地は用意済み)

建物の費用だけをフラット35で借りた人のデータです。土地代は含みません。平均は高額な家に引っ張られやすいため、真ん中の値である中央値も載せました。

都県件数建設費(平均)建設費(中央値)住宅面積坪単価(計算)
茨城県1523,813万円3,716万円116.5㎡約108万円
栃木県1283,848万円3,459万円114.4㎡約111万円
群馬県1263,848万円3,689万円112.0㎡約114万円
埼玉県2484,635万円4,111万円124.8㎡約123万円
千葉県2044,155万円3,676万円114.0㎡約120万円
東京都2525,131万円4,608万円120.7㎡約141万円
神奈川県1985,074万円4,483万円126.9㎡約132万円
(参考)全国3,8894,260万円3,900万円118.4㎡約119万円

※出典:住宅金融支援機構「2025年度 フラット35利用者調査」集計表(注文住宅)第1表・第13表。1万円未満を四捨五入。坪単価は当サイトの計算。2026年9月29日確認。

土地をすでに持っている人は、建物にお金をかける傾向があり、東京・神奈川では平均5,000万円を超えています。ただし中央値は平均より500万円前後低く、「一部の高額な家が平均を押し上げている」ことがわかります。

坪単価の計算方法

坪単価は、調査に載っている数字ではなく、当サイトが次の式で計算しました。

「平均の建設費÷平均の面積」で出しているため、一人ひとりの坪単価の平均とは少しずれます。参考までに、機構が公表している注文住宅の「1㎡当たり建設費」(一人ひとりの値の平均)は、茨城県33.4万円、埼玉県36.8万円、東京都42.4万円で、坪に直すと約110万円、約122万円、約140万円と、上の表とほぼ同じ水準でした。

また、住宅会社の広告の「坪単価」は、面積の測り方(延床面積か、ベランダなどを含む施工面積か)や、どこまでの工事を含むかが会社ごとに違います。この記事の坪単価とそのまま比べることはできません。

注文住宅の費用の内訳

注文住宅のお金は、大きく次の4つに分かれます。

  1. 本体工事費

    建物そのものをつくる費用です。基礎、柱や壁、屋根、内装、キッチンやお風呂などの標準設備が入ります。広告の坪単価は、この本体工事費だけを指すことが多いので注意しましょう。

  2. 付帯工事費(別途工事費)

    建物の外側や、土地に合わせて必要になる工事です。例:地盤調査と地盤改良、古い家の解体、水道・ガスの引き込み、外構(駐車場・塀・庭)、照明やカーテン、エアコン。土地の状態で大きく変わるため、土地を決める前に「この土地だと何が追加でかかるか」を確認することが大切です。

  3. 諸費用

    工事以外のお金です。例:工事請負契約書の印紙税、建物の登記費用(所有権保存登記・抵当権設定登記の登録免許税と司法書士報酬)、住宅ローンの手数料・保証料、火災保険料、つなぎ融資の利息、地鎮祭などの費用、引っ越し代、家具・家電。登記や税金の目安は諸費用計算で確認できます。

  4. 土地の費用(土地から買う場合)

    土地代のほか、土地の仲介手数料、土地の登記費用、固定資産税の精算金、不動産取得税などがかかります。

なお、フラット35利用者調査の「建設費」には、本体の工事費のほか、電気・給排水・ガスの設備工事、設計費、工事監理費、解体工事費、屋外の附帯工事費なども含まれています(調査の用語解説による)。上の表の坪単価は、広告でよく見る「本体だけの坪単価」より高めに出やすい点に注意してください。

税金の軽減(2026年9月時点)

土地探しから完成までの流れ

  1. 予算を決める

    手元の資金と、無理なく返せる借入額から総予算を決め、「土地」「建物」「諸費用」に配分します。返済額はローン返済シミュレーターで試算できます。

  2. 住宅会社の候補を探す・土地を探す

    土地と住宅会社は並行して探すのがおすすめです。住宅会社に土地を見てもらうと、その土地に希望の家が建つか、付帯工事がいくらかかりそうかがわかります。建築条件付土地は、建てる会社が決まっている点に注意しましょう。土地の価格の目安は関東の相場も参考になります。

  3. 土地の契約・住宅ローンの事前審査

    土地の売買契約の前に、ローンの事前審査を受けておくと安心です。

  4. プランと見積もりを固め、工事請負契約

    間取りと仕様を決め、最終の見積もりで請負契約を結びます。建築確認の申請もこのあとに行われます。

  5. 着工・上棟・完成

    工事期間中に、着工金や中間金を支払うことがあります。住宅ローンは建物が完成してから実行されることが多いため、その前の支払いにはつなぎ融資などが必要になる場合があります。

  6. 完成検査・引き渡し・登記

    完成後に建物をチェックし、残金を支払って引き渡しを受けます。全体の手順は購入の流れも参考にしてください。

見積もりを比べるときのコツ

まとめ

2025年度のフラット35利用者のデータでは、関東の土地付注文住宅の建設費は各都県とも3,700万〜4,000万円前後で、坪単価(計算値)は約110万〜118万円でした。総額の差を生んでいるのは土地代で、茨城・栃木・群馬では所要資金が4,500万円前後、東京都では8,000万円ほどです。

ただし、これはフラット35を使った人の平均で、家の大きさや仕様、土地の状態によって費用は大きく変わります。表の数字は目安にとどめ、条件をそろえた見積もりで比べてください。北関東への移住を考えている人は、北関東の移住支援金と住宅取得の補助もあわせて確認しましょう。

この記事は一般的な情報提供を目的としています。どの住宅会社・土地・ローンを選ぶべきかといった個別の判断は行っていません。資金計画は金融機関やファイナンシャルプランナー、税金の扱いは税理士・税務署などにご相談ください。

更新履歴(2件)

  • 図解を追加
  • 一次情報で内容を確認し、坪単価の計算3か所と、国の補助金の受付期限を修正

出典(6件)

  • 住宅金融支援機構「2025年度集計表(フラット35利用者調査)」https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/2025.html (注文住宅:https://www.jhf.go.jp/files/topics/8510_ext_99_2.xlsx / 土地付注文住宅:https://www.jhf.go.jp/files/topics/8510_ext_99_3.xlsx / 調査の概要:https://www.jhf.go.jp/files/topics/8510_ext_99_0.pdf )
  • 住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/index.html
  • 国税庁 No.7108 不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7108.htm
  • 総務省「不動産取得税」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/149767_11.html
  • 財務省「令和8年度税制改正の大綱」https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2026/08taikou_02.htm
  • 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/

最終確認日:2026年9月29日 / 関連:諸費用の計算 / ローン返済シミュレーター / 用語集「注文住宅」 / 用語集「フラット35」