カテゴリ:エリア

関東の住宅価格は5年でどう変わった?(2020→2025年)マンション・戸建ての推移

約35%南関東圏の住宅の不動産価格指数(年平均)の上昇(2020年→2025年)

「家の値段は、この5年でどれくらい上がったの?」と気になっている人に向けた記事です。国土交通省の不動産価格指数(年平均)では、南関東圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)の住宅は、2020年から2025年で約35%上がりました。マンションは約46%、戸建住宅は約26%です。国の統計だけを使って、マンション・戸建ての値段と、7都県の土地の値段の動きを表にまとめました。

3行でわかる結論
  • あなたが南関東圏で家をさがしているなら、5年前より値段はかなり上がっています。とくにマンションです。
  • あなたの住みたい街の今の値段は、この記事の数字ではなく、市区町村ごとの相場でたしかめてください。
  • この先上がるか下がるかは、国の統計からは分かりません。あなたの家計で無理なく返せる額から、予算を考えてください。

制度は変わることがあります。手続きの前に公式情報もご確認ください。

5年で何%上がった?国の価格指数で見る変化

不動産価格指数は、住宅の値段の動きを表す国の統計です。

2010年の平均を100として、毎月の値を出しています。たとえば150なら、2010年より約1.5倍という意味です。下の表は、2020年と2025年の1年間の平均をくらべたものです。まず右はしの「5年の変化」の列を見てください。「関東地方」は、南関東圏に茨城・栃木・群馬と山梨を加えた範囲です。「住宅総合」は、住宅用の土地だけの取引・戸建住宅・マンションをまとめた値です。

地域種類2020年平均2025年平均5年の変化
東京都住宅総合127.3177.2+39.2%
東京都戸建住宅107.6137.4+27.7%
東京都マンション153.3227.4+48.3%
南関東圏住宅総合116.1157.1+35.3%
南関東圏戸建住宅100.0125.6+25.6%
南関東圏マンション147.2214.5+45.7%
関東地方住宅総合113.9151.9+33.4%
関東地方戸建住宅98.9122.2+23.6%
関東地方マンション145.8212.5+45.7%
全国住宅総合113.9144.7+27.0%
全国戸建住宅101.4120.3+18.6%
全国マンション153.4217.8+42.0%

当サイトの計算:年平均=その年の1〜12月の指数(原系列)の合計÷12。5年の変化=(2025年平均÷2020年平均−1)×100(小数第2位を四捨五入)。「マンション」は指数の区分では「マンション(区分所有)」で、2025年10〜12月分は速報値です。出典:「不動産価格指数(住宅)」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html のExcel資料をもとに当サイト作成(2026年9月30日確認)

どの地域でも、マンションのほうが戸建住宅より大きく上がりました。

指数は、種類ごとに2010年を100として別々に数えています。そのため、マンションの214.5と戸建住宅の125.6をくらべても、「マンションのほうが値段が高い」という意味にはなりません。くらべられるのは、上がり方(%)です。南関東圏の戸建住宅の2020年が100.0なのは、たまたまで、基準は2010年です。

都県ごとの指数は、関東では東京都だけです。東京都の上がり方は、南関東圏・関東地方・全国より大きくなっています。

当てはめの例(目安)
  • 2020年に、南関東圏で3,000万円だった中古マンションがあったとします(新築の値段の話ではありません)。
  • 同じような条件のものは、指数の上では2025年に約4,370万円です(3,000万円 × 214.5 ÷ 147.2)。
  • これは地域全体の指数から出した目安です。あなたが見ている物件が同じだけ上がったとは限りません。

南関東圏の年ごとの動き

マンションは、毎年前の年より高くなりました。

戸建住宅は、2022年に大きく上がったあと、上がり方がゆるやかになっています。

年住宅総合戸建住宅マンション
2020年116.1100.0147.2
2021年125.3107.0159.1
2022年137.8118.0176.0
2023年144.1121.9185.4
2024年149.2123.0197.8
2025年157.1125.6214.5

当サイトの計算:各年1〜12月の原系列の平均(小数第2位を四捨五入)。出典:「不動産価格指数(住宅)」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html のExcel資料をもとに当サイト作成(2026年9月30日確認)

南関東圏の不動産価格指数の年平均。マンションは2020年147.2、2021年159.1、2022年176.0、2023年185.4、2024年197.8、2025年214.5。戸建住宅は2020年100.0、2021年107.0、2022年118.0、2023年121.9、2024年123.0、2025年125.6。縦軸は90から225まで。 90135180225 202020212022202320242025 ● マンション 214.5 ■ 戸建住宅 125.6 147.2100.0
南関東圏の不動産価格指数(2010年平均=100)の年平均。実線と●がマンション(区分所有)、点線と■が戸建住宅で、色の付いた印が2025年の値です。縦軸は90から始まります(伸びを見やすくするため)。2025年10〜12月分は速報値を含みます。出典:本文「南関東圏の年ごとの動き」の表(「不動産価格指数(住宅)」(国土交通省)をもとに当サイト作成)

最新の値と、公表の延期について

出典:「不動産価格指数(住宅)(令和7年12月・令和7年第4四半期分)」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/content/001991493.pdf / 不動産価格指数のページの「お知らせ」(令和8年9月28日)https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html (いずれも2026年9月30日確認)。公表が再開したら、この記事の表を計算し直します。

指数と「実際に売れた値段」のちがい

指数は、売れた家の値段をそのまま平均したものではありません。

国交省は「ヘドニック法」という計算で、物件のちがいによる値段の差を取りのぞいています。広さや駅からの距離などの条件をそろえて、くらべる方法です。つまり、広い家や新しい家がたくさん売れた年でも、そのぶんだけでは指数は上がりません。

「指数が46%上がった」は、「同じような条件の家が、全体で約1.46倍の値段で取引されるようになった」という意味に近くなります。

出典:国土交通省「不動産価格指数(住宅)の作成方法」https://www.mlit.go.jp/common/001360416.pdf / 地域の範囲は「不動産価格指数(住宅)(令和7年12月・令和7年第4四半期分)」https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/content/001991493.pdf (いずれも2026年9月30日確認)

7都県の住宅地の地価(2022〜2026年)

地価は、土地だけの値段です。建物はふくみません。

下の表は、地価公示(国が毎年1月1日時点の土地の値段を調べて、3月に公表するもの)の数字です。前の年とくらべて何%変わったかを、調べた地点ごとに出して平均した値です(マイナスは下落)。年ごとの率なので、5年分を足しても「5年で何%」にはなりません。

都県2022年2023年2024年2025年2026年
茨城県−0.4%0.0%+0.3%+0.7%+1.0%
栃木県−0.7%−0.6%−0.5%−0.3%−0.2%
群馬県−0.9%−0.8%−0.5%−0.3%0.0%
埼玉県+0.5%+1.6%+2.0%+2.0%+2.0%
千葉県+0.7%+2.3%+4.3%+4.5%+4.6%
東京都+1.0%+2.6%+4.1%+5.7%+6.5%
神奈川県+0.2%+1.4%+2.8%+3.4%+3.4%
全国+0.5%+1.4%+2.0%+2.1%+2.1%

住宅地の対前年平均変動率。2022年=令和4年、2026年=令和8年。各年の「都道府県別・用途別対前年平均変動率」(第5表)の、その年の値です。出典:「令和4年地価公示」〜「令和8年地価公示」(国土交通省)の各年のデータページ(出典の一覧を参照)の第5表をもとに当サイト作成(2026年9月30日確認)。変動率の定義:国土交通省「用途・圏域等の用語の定義」(令和8年地価公示)

東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県は、5年続けてプラスでした。茨城県は、2024年からプラスです。栃木県・群馬県は、2022年のマイナスから0%前後まで戻ってきています。

都道府県が毎年7月1日時点で調べる「都道府県地価調査」でも、同じような動きでした。2026年は、東京都+5.8%、千葉県+3.4%、神奈川県+3.1%、埼玉県+1.6%です。

出典:「令和4年都道府県地価調査」〜「令和8年都道府県地価調査」(国土交通省)の各年のデータページ(出典の一覧を参照)の第4表(住宅地の対前年平均変動率)をもとに当サイト作成(2026年9月30日確認)

今は高い?今後下がる?

この記事は、過去の数字を並べたものです。

国の指数や地価で分かるのは、「この5年でどれだけ変わったか」までです。この先上がるか下がるかは分かりません。当サイトも、予想や「今が買い時かどうか」の判断はしていません。

市区町村ごとの相場を見る

指数と地価は、都県や広い地域の平均の動きです。

住みたい市区町村の今の取引価格は、関東の相場で調べられます(例:世田谷区の相場)。

市区町村のページの「価格は5年前と比べて上がった?下がった?」の節では、取引価格の中央値(真ん中の値)を1年ごとに見られます。対象は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の市区町村です。取引の件数が少ない市区町村には、この節はありません。

茨城・栃木・群馬の市町村は、国土交通省の不動産情報ライブラリで、過去の取引価格を無料で調べられます。

この記事は公表された統計をまとめたもので、将来の価格の予想や、特定の物件・時期の購入をすすめるものではありません。購入の判断は、ご自身の家計や物件の情報をもとに行い、必要に応じて金融機関や不動産の専門家に相談してください。

更新履歴(1件)

  • 知識のない人にも分かるよう、文を短くし、言葉の言い換えと具体例を足した(数字・条件は変更なし)(冒頭の3行でわかる結論、2020年に3,000万円の中古マンションの当てはめの例、指数の読み方(種類ごとに別々に数えた値)を追加。長さの目安に合わせ、都道府県地価調査の表を本文の1文にまとめ、節を8から6に)

出典(4件)

表・図は、上記の国土交通省の資料をもとに当サイトが作成・加工したものです(公共データ利用規約 第1.0版)。

最終確認日:2026年9月30日 / 関連:関東の相場 / ローン返済シミュレーター / 新築戸建てとマンションの価格差 / 用語集「区分所有」